こんにちは!マイです!
ハイどうも、ひげマスターです。
全作品が打ち切りになってしまった、Netflixのマーベルドラマシリーズを振り返る企画。今回はその第5回です。
なおザックリした内容ではありますが、ネタバレを含みますのでご注意下さい。
Netflixマーベルドラマの時系列
確認のために前回の記事に戻るのも手間ですので、こちらにも時系列をまとめた画像を貼っておきます。
ザ・ディフェンダーズ:ついに4人のヒーローが集結!
引用元:IMDb
NetflixのMCUドラマ第5弾は『ザ・ディフェンダーズ』。ニューヨークを守るためにそれぞれの戦いを続けていたデアデビル、ジェシカ・ジョーンズ、ルーク・ケイジ、アイアン・フィストの4人が集結し、共通の敵に立ち向かいます。
原題:The Defenders
ショーランナー:ダグラス・ペトリー、マルコ・ラミレス
出演:チャーリー・コックス、クリステン・リッター、マイク・コルター、フィン・ジョーンズ、シガニー・ウィーバー、スコット・グレン、エロディ・ユン、ロザリオ・ドーソン
シーズン数:1
シーズンごとのポイントまとめ
ワンシーズンのみのリミテッドシリーズ
『デアデビル』の記事でも触れたように、本作はヒーローが集結する集大成的な作品でありながらワンシーズンのみのリミテッドシリーズとなりました。
ただし配信開始時に「リミテッドシリーズ」と明記されていたことから、不評だったからシーズン2が作られなかったわけではないようです。もっとも、人気がある限り続くのがアメリカのテレビドラマですから、多くの視聴者数を獲得出来ていれば継続の可能性もなかったとは言い切れません。
4人のヒーローが繋がっていくワクワク感!
4人のヒーローはそれぞれにニューヨークで起きている事件を追い始めますが、バラバラに見えていた4つの事件はやがて1つの巨大な陰謀へと繋がっていきます。
映画『アベンジャーズ』と同じく、最初はバラバラだったヒーローたちが徐々に繋がっていく描写がワクワク感を煽ります。
引用元:IMDb
それぞれに我の強いヒーローたちは時に対立もしますが、ニューヨークに迫る未曾有の危機を前に少しづつ団結していくんですね。
ダニーが初対面のルークを殴るシーンは印象的なシーンの1つですね。
『アベンジャーズ』でもヒーロー同士がケンカするし、団結する前のこういうシーンってワクワクするよね。
特に4人が初めて揃う第3話のラストはテンションMAX!成り行きで顔を合わせた4人でしたが、咄嗟に息を合わせて戦う描写は戦いのプロって感じでカッコいい!
引用元:IMDb
ちなみに4人揃って戦うシーンは劇中3回ありますが、この1回目が一番盛り上がってしまったのは少し残念なところ。最終話の決戦シーンは何十人もいる敵を4人がなぎ倒す大きな見せ場でしたが、いかんせん画面が暗すぎてわかりづらかった...
ストーリーとアクションのバランスはよくない
ヤミノテはニューヨークの地下に封印されていたドラゴンの化石を掘り出し、化石の不思議な力で永遠の命を得ようとします。そして化石を掘り出せば地盤が緩み、ニューヨークが壊滅するという...
荒唐無稽が過ぎるシナリオですが、スケールは大きいです。
ただ、ディフェンダーズの4人はビームを出したり空を飛んだりするような派手な能力を持たない、地味めのヒーローです。よってアクションシーンも格闘がメインであり、シナリオのスケール感にマッチしていたかと言うと...
引用元:IMDb
そして本作においてもNetflixマーベルドラマの弱点である会話シーンの方が長い問題は解消されていません。全体の尺に対してアクションが少ないため、どうしても冗長になってしまうんです。
ヒーロー集結ということでスケール感を出したかったのはわかるんですけど、ハチャメチャ過ぎて話が入ってこないから会話がアクションシーンに入るまでの待ち時間みたいになってしまったのは残念です。
謎の日本人ムラカミが気になって仕方ない
『デアデビル』や『アイアン・フィスト』にも登場した暗殺集団「ヤミノテ」が本作でも登場し、そのトップである女アレクサンドラと4人の幹部、そして『デアデビル』シーズン2のラストで死亡したエレクトラが人間兵器「ブラック・スカイ」としてディフェンダーズの前に立ちはだかります。
引用元:IMDb
やっぱり気になるのは幹部の1人である日本人ムラカミの存在!
劇中、ムラカミは日本語しか喋りません。英語が喋れないのかと思いきやしっかり聞き取れているし、ヤミノテの幹部たちも日本語がわかるのか会話が成立しています。この設定はムラカミという人物の相手に合わせない性格を表現するためだと思われますが、ストーリー上特に意味はありませんでした...
しかしながらアクションシーンもそれなりにあったり、日本で仕留めたツキノワグマをわざわざニューヨークに運んで解体していたり、めちゃめちゃしゃがれ声だったりとアメリカ作品に登場する日本人としてはそこそこ個性的だったと思います。
引用元:IMDb
こういう日本人キャラは韓国人や中国人の俳優が演じるパターンが多いのでカタコトの日本語を喋りがちですが、ムラカミ役の竹内豊さん(竹野内豊ではない)はれっきとした日本人俳優で、アメリカのドラマや短編映画を中心に活動してるみたいです。
日本人俳優は応援したくなるけど、やっぱり英語で喋って欲しかったな...普通に英語できる俳優さんみたいだし。
せめて日本語で喋る意味とか理由付けはして欲しかったよね。
やっぱり魅力的な悪役がいない
ベテラン女優シガニー・ウィーバー演じる悪役アレクサンドラは、6話のラストでエレクトラに殺されてしまいます。
『ルーク・ケイジ』シーズン1のマハーシャラ・アリもそうですが、人気俳優が演じているキャラがあっさり死ぬのは意外性があるものの、メインヴィランが誰なのかがブレるという意味では(特に悪役が重要なヒーローものでは)有効な脚本術ではないように思います。
引用元:IMDb
ヤミノテの新たなリーダーとなった(しかも勝手に名乗り始めた)エレクトラがメインヴィランとなったわけですが、マットは必死に彼女の記憶を呼び起こそうとします。
こういう展開ってドラマチックではあるんですが、悪役としては憎めなくなってしまうんですよね。しかも最終的に記憶を取り戻すであろうことは読めてしまうし...
アレクサンドラがもっと凶悪な人物として最後まで立ちはだかってくれれば、エレクトラのキャラクターももっと活きたと思います。
戦闘力だけならエレクトラは充分強かったんですけど...
ヒーローが4人もいるのに、対抗できるほど存在感のある悪役がいないんだよね。
『ザ・ディフェンダーズ』の良かった点・悪かった点
- ヒーローたちの物語が交わっていくワクワク感
- ムラカミの日本語(ネタ的な意味で)
- ストーリーのまとまりのなさ
- 4人のヒーローに対して悪役が地味
- クライマックスの画面の暗さ
- 全体的なテンポの遅さ
- ムラカミの日本語(ストーリー的な意味で)
レビューサイトでの評価
Rotten Tomatoes
批評家のスコアは78%、一般のスコアは74%。
引用元:Rotten Tomatoes
IMDb
7.3/10で7・8点が半数。6・9・10点もそれぞれ一割強。
引用元:IMDb
予告編
Netflixリンク
次回はアンチヒーロー、パニッシャー編に続きます!