『ボクらを見る目』:BLM運動が高まる今だから観たい衝撃の実話!

Netflixオリジナルドラマ
引用元:Netflix
Netflixオリジナルドラマ ドラマ
この記事は約7分で読めます。

ハイどうも、ひげマスターです( ˙灬˙ )

今回ご紹介するのはNetflixオリジナルドラマ

『ボクらを見る目』

アメリカで今なお根深い人種差別をテーマにした作品で、実際にあった事件がベースとなっています。リミテッド・シリーズということで全4話と短いですが、とんでもなく重くて、濃い作品です。

基本情報

原題:When They See Us
製作国:アメリカ
公開年:2019年
ジャンル:ドラマ、伝記
監督:エイヴァ・デュヴァーネイ
出演:ジャレル・ジェローム、マイケル・ケネス・ウィリアムズ、ヴェラ・ファーミガ、フェリシティ・ハフマン、ジョン・レグイザモ、ファムケ・ヤンセン
話数:4話
各話の長さ:64〜88分

概要:アメリカで実際に起こった「セントラル・パークにおけるジョガー性的暴行事件」を映像化した作品で、冤罪で起訴された5人の少年たちとその家族、捜査や裁判、判決後の姿を描く。監督は『グローリー/明日への行進』のエイヴァ・デュヴァーネイ。

あらすじ:1989年のニューヨーク、セントラルパークでジョギング中の女性が何者かにレイプされ、瀕死の重傷を負わされる事件が発生。そのとき偶然現場の近くにいた5人の有色人種の少年たちが犯人として逮捕され、刑事や検事は少年たちを有罪へと追い込んでいく。

はじめに:BLM運動について

記事タイトルでもBLM運動に触れていますが、Black Lives Matterブラック・ライヴズ・マター(=黒人の命は大切)とは警察による黒人への不当な暴力に抗議する運動で、2013年7月からSNSなどで始まりました。

そして、この運動が改めて注目され、アメリカに留まらず世界中に波及するきっかけとなったのが2020年5月に発生したジョージ・フロイド殺害事件です。(詳しくはリンク先のWikipediaをご覧下さい)

本作が配信されたのはジョージ・フロイド殺害事件のちょうど1年前の2019年5月なので、この事件を受けて本作が製作された、というわけではありません。しかし、その内容は明らかにBLMに通ずるものです。

人種差別をテーマにした作品は数多くありますので別記事でまとめたいと思っていますが、今回はBLMが注目されている今だからこそチェックすべき作品ということで本作をご紹介します。

ポイント&ストーリー

当ブログは原則として予告編以上に内容がわかるレベルのネタバレ禁止ですが、実話に基づく作品につき本編後半のストーリーにも軽く触れています。

少年たちを待ち受ける、余りにも過酷な運命

物語は1989年4月19日の夜、ニューヨークに済む少年ケヴィン、アントロン、レイモンド、ユセフ、コーリーの5人がセントラル・パークに遊びに出掛けるところから始まります。

当時のニューヨークでは若者が集団で騒ぎを起こす「ワイルディング」という遊びが流行っており、5人の少年たちはそれぞれの理由からワイルディング中の集団に加わります。ところが、騒ぎを聞いて駆け付けた警官に補導されてしまうのです。

そして同日夜、セントラル・パークでジョギング中の女性が暴行される事件が発生します。捜査に乗り出した刑事や検事はワイルディングをしていた少年たちが関与していると睨み、取り調べを始めるのですが...

引用元:Netflix

人権を無視した強引な取り調べによって少年たちは逮捕され、裁判で不利にさせられ、ついにはレイプ犯として有罪判決を受けて収監されてしまいます。また、刑務所内では囚人からの暴力、出所後は世間からの糾弾に晒されます。

ドラマ全体を通して少年たちを襲う苦しみの連鎖!中学生くらいの子供に、人間は、社会は、こんなにも冷酷になれるのかと、実話であることを疑ってしまうほどです。

人生を奪われた少年たちは、果たして人生を取り戻すことが出来るのでしょうか?そして、物語の最後に待つ、事件の真相とは?

人種問題の描き方

後に「セントラル・パーク・ファイブ」と呼ばれる5人の少年は全員が有色人種(レイモンドはラテン系・他の4人はアフリカ系)で、取り調べを行う刑事や証拠集めを行う検事たちは白人です。

ただしこの作品、人種差別がテーマではあるものの、「白人だからレイシストだ」「黒人だから差別される」といった直接的な表現で強調するのではなく、「正義の黒人vs悪の白人」のような単純な構図でもありません。

どちらかと言えば、登場人物の言動は人種よりも個人によるところが大きいです。ただ、その言動の前提の、人々の意識に存在するものとして差別を描いているように感じられます。

強い言葉や暴力で差別を表現するよりも、多数の登場人物それぞれの意見や考え方をすくい取って俳優が演技で表現するという本作の手法の方が、現代の観客に刺さりやすいのかもしれません。

いずれにせよ、人種問題を頭に入れて観た方がよい作品であるのは間違いないでしょう。

キャスト&キャラクター

この作品、撮影や音楽なども良いのですが、何より俳優たちの演技が素晴らしい!

主人公を演じる若手俳優

本編を観ていると、やはり主人公である少年たちに感情移入してしまうのですが、不当な扱いを受ける彼らの困惑、怒り、悲しみ、そして立ち向かう勇気など様々な感情が画面いっぱいに映し出されます。

特に、5人の中で唯一16歳だったために成人刑務所に入れられたコーリーを演じた、ジャレル・ジェロームの演技は必見!映画『ムーンライト』で主人公の親友のティーンエイジャー時代を演じた若い俳優さんですね。必死に無罪を訴える表情は正に悲痛そのもの!

引用元:Netflix

彼は本作の演技でプライムタイム・エミー賞のリミテッドシリーズ部門で主演男優賞を受賞しています。エミー賞といえばテレビ界のアカデミー賞とも言われる栄誉ある賞ですから、今後の活躍にも要注目ですね。

脇を固めるベテラン俳優

5人の少年の家族にもそれぞれドラマがあります。彼らは少年たちの無罪を信じるのですが、事件後の対応は様々です。全員が献身的に我が子を支えられるとは限らず...

引用元:Netflix

ベテランの俳優陣が人間の強さも、そして弱さをも見事に表現しています。特にアントロンの父親を演じたマイケル・ケネス・ウィリアムズの悲哀に満ちた演技が胸を打ちます。子が思うほど、大人って強くなかったりするんですよね。そして逆も然り。

他にもジョン・レグイザモやヴェラ・ファーミガ、ファムケ・ヤンセンなどの人気俳優がきっちりと脇を固めています。

本気過ぎて憎たらしい悪役たち

この作品でのいわゆる悪役は数人の刑事と検事なのですが、彼らはあえて憎まれ役に徹するのではなく、少年たちを有罪にすることこそ正義だと本気で信じ込んでいる人物として描かれています。それ故に恐ろしく、憎たらしいキャラクターたちです。

引用元:Netflix

ここまで憎たらしいと、あくまで仕事で演じているだけの俳優さんたちまで批判されるんじゃないかと心配になるレベルです。しかしながら、それが高い演技力の証左でもあります。

まとめ

『ボクらを見る目』管理人レビュー

REVIEW

人種差別や暴力の描写は、同テーマの他作品と比べるとマイルドな方。重いストーリーだが、全4話と短いこともあって意外なほど一気に最後まで観られた。俳優陣の演技が素晴らしく、全員が説得力ある演技を見せてくれる。

オススメ度:★★★★☆

『ボクらを見る目』はこういう人にオススメ

RECOMMEND
  • アメリカの文化や歴史に興味がある
  • 人種問題に関心がある
  • ニューヨークを舞台にした作品が好き
  • 法廷もの、刑務所ものが好き
  • 重厚な人間ドラマが観たい
  • 家族の絆を描いた作品が観たい

レビューサイトでの評価

Rotten Tomatoes

批評家、一般どちらも90%越え

引用元:Rotten Tomatoes

IMDb

8.9/10で、10点満点が最多の非常に高い評価。

引用元:IMDb

予告編

『ボクらを見る目』予告編 - Netflix [HD]

『ボクらを見る目』が観られる動画配信サービス

Netflix

本作はNetflixオリジナル作品につき、配信もNetflix限定です。

関連作品

併せて観たい作品を2本ご紹介します。いずれもNetflix限定です。

『オプラ・ウィンフリーPresents: 今、ボクらを見る目』

アメリカの人気司会者オプラ・ウィンフリーが、題材になった5人、キャスト、製作陣にインタビューする様子を収録した特別番組です。

引用元:Netflix

『13th-憲法修正第13条-』

黒人が逮捕されやすいという、今なおアメリカが抱える社会問題を分析するドキュメンタリー映画で、こちらもエイヴァ・デュヴァーネイが監督を務めています。ちなみに憲法修正第13条とは奴隷制廃止を明記した条項のこと。

引用元:Netflix
タイトルとURLをコピーしました