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【ネタバレ】Netflixのマーベルドラマは失敗だったのか?Part6:パニッシャー

Netflixドラマ
引用元:ScienceFiction.com
Netflixドラマ
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マイちゃん
マイちゃん

こんにちは!マイです!

ひげマスター
ひげマスター

ハイどうも、ひげマスターです。

全作品が打ち切りになってしまった、Netflixのマーベルドラマシリーズを振り返る企画。今回はその第6回です。

なおザックリした内容ではありますが、ネタバレを含みますのでご注意下さい。

Netflixマーベルドラマの時系列

確認のために前回の記事に戻るのも手間ですので、こちらにも時系列をまとめた画像を貼っておきます。

パニッシャー:5人目のヒーローは家族を失った処刑人

引用元:IMDb

NetflixのMCUドラマ第6弾は『パニッシャー』。犯罪者を容赦なく抹殺する男、フランク・キャッスルの戦いを描きます。

原題:Punisher
ショーランナー:スティーブ・ライトフット
出演:ジョン・バーンサル、ベン・バーンズ、アンバー・ローズ・レヴァ、エボン・モス・バクラック、ポール・シュルツ、ジェイソン・R・ムーア、ジョシュ・スチュワート、ジョージア・ウィガム
シーズン数:2

シーズンごとのポイントまとめ

シーズン1:帰還兵の悲哀のドラマと、地に足のついたアクション

元海兵隊員のフランクは、ギャングの抗争に巻き込まれて愛する妻と2人の子供を失ってしまいます。

『デアデビル』シーズン2でも描かれた通り、フランクは事件に関わった悪党を1人ずつ抹殺し、復讐を終えると身分を偽って解体業で生計を立てていました。

しかし、かつてフランクが関わったアフガニスタンでの極秘作戦を巡り、DHS(国土安全保障省)捜査官マダニや元NSA(国家安全保障局)分析官のマイクロが現れたことで、フランクは復讐すべき相手がまだ残っていることに気付きます。

引用元:IMDb

悪党を情け容赦なくブッ殺すフランクはパニッシャー(処刑人)というあだ名を付けられますが、まさしくその殺しっぷりが本作の最大の魅力!

ディフェンダーズのヒーローたちは原則として殺しをしませんが、フランクは基本的にトドメまでさしてしまいます。それだけにアクションはハード&タフ!銃でもナイフでも鈍器でも何でも使って、相手を血だるまにします!

そしてスーパーパワーを持たない普通の人間であるため、Netflixマーベルドラマの弱点であった予算が足りなくてスーパーパワーを表現しきれないということもありません。地に足のついたアクションが見られると言ってもいいでしょう!

引用元:IMDb

タフガイではあっても、戦場での体験と家族を失ったショックで心に深い傷を負ったフランク。フランクの戦友で帰還兵たちの心のケアをするカーティス。カーティスの努力むなしくテロリスト化するルイス...

帰還兵は過酷な体験からPTSD(心的外傷後ストレス障害)になる例も実際に多いらしいですが、この帰還兵たちの悲哀をしっかり描くことで、単なる復讐劇に留まらないドラマ性が保たれました。

結局フランクの心の傷が完全に癒えることはないんですが、復讐が終わるし、相棒のマイクロは家族と再会しますし、シーズン1のラストは溜飲の下がるまとめ方でした。

引用元:IMDb
マイちゃん
マイちゃん

過激なアクションとシリアスなストーリーの両立ですね!

ひげマスター
ひげマスター

『ランボー』から『アメリカン・スナイパー』まで、帰還兵のPTSDを描いた作品って当たりが多いイメージ。

メインヴィランはフランクの戦友だった男ビリーで、他の帰還兵と違い民間軍事会社の経営者として第二の人生も成功しています。物語中盤まではフランクも彼を信頼しきっていますが、ビリーこそフランクが家族を失うきっかけを作った裏切り者なのでした。

引用元:IMDb

ビリーを演じるのはベン・バーンズで、映画『ナルニア国物語』でカスピアン王子を演じたイケメン俳優です。ドラマ『ウエストワールド』でもイケメンで自己中心的な男を演じましたが、清らかな王子様然としたキャラよりも、意外と悪役がハマる俳優でした。

マイちゃん
マイちゃん

余談になりますが、彼の映画デビュー作『スターダスト』の主演はデアデビル役のチャーリー・コックスですね。

シーズン2:若干の蛇足感は否めない

復讐を終えたフランクは放浪の旅の途中、殺し屋ピルグリムに追われていた少女エイミーを偶然助けます。一方、フランクへの恐怖で我を失い精神病院に入れられていたビリーは記憶を取り戻し、また悪事を働き始めます。

ビリーを捕らえるべくフランクに協力を要請するマダニ。こうしてフランクとエイミーはピルグリムから逃れつつ、ビリーを追い始めるのでした。

引用元:IMDb

正直なところ、前シーズンがキレイにまとまっていたので蛇足感は否めません。アクションは変わらずハードでしたけど。

「名作の続編はつまらない」と言われる理由の多くがこれで、1作目で全てを語り尽くしてしまうので、2作目でやることがなくなっちゃうんですね。なので取って付けたようなストーリーになりがち。

マイちゃん
マイちゃん

逆に言えば、本作のシーズン1はそれだけ完成度が高かったということですね。

ひげマスター
ひげマスター

エイミーと親子に似た絆が芽生えるあたり、フランクの心の傷の救済編って感じかな。

シーズン2では2人のヴィランが登場します。1人はシーズン1のラストでフランクに顔をズタズタにされたビリーです。

引用元:IMDb

ビリーはシーズン1では涼しい顔で他人を利用し、親友をも裏切る狡猾なキャラでしたが、シーズン2ではなりふり構わず殺人や強盗に走るギャングになっています。

前シーズンの方がキャラとしてはカッコよかったですが、シーズン2の方が原作には近かったようです。(原作では傷だらけの顔がジグソーパズルみたいなので「ジグソウ」と呼ばれます)

もう1人のヴィランであるピルグリムは牧師の服を着た殺し屋で、常に目が据わっているのが印象的でした。ビリー以上にフランクを苦しめますが、実は家族を人質に取られて殺しをさせられていたのでした。

引用元:IMDb

「家族のためなら何でもやる」という考え方はむしろフランクと同類で、最終的に2人は和解します。

マダニに撃たれて重傷を負ったビリーは復活することなくフランクにトドメをさされて死にますし、結局このシーズン、一番の悪党はピルグリムを操っていたシュルツ夫妻でした。黒幕と呼ぶには少しキャラが薄かったかな〜というのが正直な感想です。

本作は『ジェシカ・ジョーンズ』と同様、シーズン2配信前に打ち切りが決定していたためか、フランクがその後もパニッシャーとして活動を続けるという、非常にオープンなエンディングになりました。主演のジョン・バーンサルはハマり役だったので、いつの日か続きが見られるといいのですが...

パニッシャーの実写化は4度目

実はパニッシャーの実写化は1989年・2004年・2008年の映画版に続き、これで4度目です。いずれも細かい設定の違いはあれど、家族を失った男が法で裁けない悪を裁くというストーリーは同じです。

荒削りな89年版、演出がクドい04年版、とにかく残酷な08年版と比べ、今回のドラマ版は非常にリアルでシリアスな仕上がりとなりました。

ちなみに04年版の主演トーマス・ジェーンはフランク役に思い入れがあるようで、マーベル非公式の短編映画まで作っています。

映画版よりもずっとダークな非公式短編

更にドラマ版のジョン・バーンサルを主演に迎えて新作を監督してみたいとの発言も!

マーベルがNetflixから権利を取り戻す2021年2月以降、もしかしたら2人のパニッシャー俳優が作る夢の企画が実現するかもしれません!

『パニッシャー』の良かった点・悪かった点

  • リアルでハードなアクション
  • 心の傷を描いたシリアスなストーリー(シーズン1)
  • シーズン1がキレイにまとまっているため、シーズン2はやや見劣りする
  • ビリーがシーズン2でただのチンピラっぽくなった

レビューサイトでの評価

Rotten Tomatoes

批評家のスコアは63%と今イチなのに対し、一般のスコアは80%と高め。

引用元:Rotten Tomatoes

IMDb

8.5/10で10点評が最多!ほとんどが8点以上。

引用元:IMDb

予告編

シーズン1の本予告は見つかりませんでした( T灬T )

Netflixリンク

次回はシリーズの総括、まとめ編に続きます!

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