こんにちは!マイです!
ハイどうも、ひげマスターです。
今回は私がコーヒーインストラクター2級の資格を取得した経験を踏まえ、申し込みから認定までの一連の流れをご説明します。
カフェ等で働かれている方から、将来自分のお店を開きたいと考えておられる方、単に「コーヒー好きでよく飲むし、もう少し詳しくなりたいな」という方まで、合格率80%以上の比較的簡単な資格ですので、是非ともチャレンジしてみて下さい!
コーヒーの基礎知識を身に付けるのにピッタリの資格ですよ!
基本情報
概要
試験が行われる頻度: 年2回(春・秋)
取得に必要な日数: 計2日(講習会1日+試験1日)
コーヒー検定教本: 4,000円(税込)
教本送料: 520円(税込)
講習会受講料: 22,000円(税込)
検定受験料: 5,000円(税込)
合格したら追加で↓
認定登録料: 5,000円(税込 認定証・認定カード・ブローチ代含む)
合計: 36,520円(税込)
合格率: 80%以上
認定までの大まかな流れ
3級の資格もある
実は2級の前に3級の資格も存在します。これは2時間の講習を受けるだけで取得でき、検定料も1,500円と安価です。認定証もその場でもらえます。
ただし、2級を受験するにあたっての必須条件ではないため、2級志願者が無理に受講する必要はありません。どちらかと言うと「最近コーヒーをインスタントではなく豆から淹れて飲むようになった」くらいの方に向けた内容です。
また、3級講習会は全日本コーヒー商工組合連合会に加盟している企業が独自に開催するものなので、会場も日時もまちまちです。詳しくは開催企業一覧をご確認下さい。
申し込み
申し込み期間(約2週間)中にネット、メール、FAXでの申し込みが可能です。まずは公式サイトにアクセスしましょう。
地域ごとに会場・日程・定員があり、希望の会場と講習会の日時を選んで申し込みます(試験日は全国一律なので選べません)。定員を越える申し込みがあった場合は抽選になります。
申し込みと同時に教本も注文できますが、前もって教本だけ買って予習しておくのもいいですし、既に持っている友人から借りるのもアリでしょう。ちなみに講習会も試験も教本を基準に行われるため、教本なしで合格しようとするのは無謀です!
申し込みが受理されると受講・受験料の振り込み案内が郵送で届き、振り込みが済むと受験確定!追って受験票が送られてきます。
受験票には3×3cmの写真貼り付けが必須なので、講習会までに証明写真機などで撮影しておきましょう。合格後に貰える認定カードにも写真が必要なので、都合2枚用意する必要があります。
講習会
カッピングスプーンの無料配布
会場に着いたら受け付けを済ませて指定された席に座りますが、その際にカッピングスプーンが1本もらえます。
カッピングスプーンとはカッピング(またはカップテスト=コーヒーの風味などのチェック)のための真円に近い形のスプーンです。
2級の実技では使用しませんが、2級合格者が更に1級を目指して勉強を続けることを促すために配布しているそうです。
スプーン1本もらっただけなのに、何だか自分がすごいコーヒー通になったような気分に!
内容は教本に沿って + 実技の練習あり
講習会は基本的に教本の2級編をなぞる形で進行し、講師の方が口頭とパワーポイントで補足して下さいます。
また、試験で行われる実技(カップテスト)の練習もあり、2つの紙コップに入ったコーヒーがどんなコーヒーかを当てます。詳しくは後述する試験の項目で説明します。
講習会が終わると、最後に余った時間は質疑応答にあてられます。受講料だけで22,000円も払っていることですし、気になることがあれば遠慮せずにガンガン質問しちゃいましょう!
全会場・全日程で出た質問と答えは後日、検定公式サイトのQ&Aページにまとめられます。このページは試験終了後に削除されてしまうため、試験前にチェック(もしくはスクリーンショットで保存)しておくことをオススメします。
試験
概要
傾向と対策
2級の認定基準は「コーヒーの対面販売に従事する方に求められる基礎的な知識・鑑定技術の習得」とされており、設問も基礎的なものに限られます。
また、教本自体は約140ページありますが、実は2級の範囲は最初の50ページ足らずで、注釈などを除くと実質40ページほどの内容なんです。
よって覚える情報量としては多くなく、甘めの合格基準(70点)も相まって難易度は低いことがお分かり頂けるかと思います。とは言え、合格率80%以上ということは毎回2割近くの方が不合格ということでもありますから、きっちりと対策を立てて臨む必要があります。
実技:カップテスト
講習会で練習した通り、2種類のコーヒーが入った紙コップAとBが配られるので試飲し、設問で問われている方を解答します。筆者は講習会で以下の4パターンを練習しました。
一番難しいのは3番目のパターンかな...ちなみに僕が受験したときは2番目が出題されました。
実技は配点が最も大きい設問ですので、確実に正解したいところです。教本を片手に色んなコーヒーを飲んでおきたいですね。
筆記:地図問題
地図問題では国に番号が振られた白地図を見ながら、コーヒー生産国の名前・地図上の番号・コーヒー豆の格付け方法が正しい組み合わせになるよう選択します。
国の位置を覚えるなんて地理の試験みたいですが、コーヒーは基本的に赤道を挟んだ南北緯25度以内のコーヒーベルトと呼ばれる地帯で栽培されているので、生産国の位置を把握しておくことはとても重要です。
上の地図は主要生産国の位置を示したものです。生産国は全てコーヒーベルトの中にあることがお分かり頂けると思います。
ブラジルやインドみたいな大きい国は覚えやすいですが、中米は小さい生産国が集中しているので間違えやすいです。頑張って覚えましょう!
格付け方法に関しては教本に一覧表が掲載されているので、そちらと地図とをセットで覚えることをオススメします。
筆記:○X問題
マルバツの2択問題は講習会の内容からバランスよく出題されます。当然ながら、全体的に覚えておく必要があります。
コーヒーの生産国から品種、精選、焙煎、ブレンド、抽出、包装、保存、インスタントコーヒーの製法やリキッドコーヒーの分類まで、出題内容は多岐に渡ります。
ここでひとつ例題を挙げてみますね。
さて、答えは○でしょうかXでしょうか?
正解はXです。サイフォンは構造上必ずお湯を沸騰させるので、湯温は高温に限定されます。自由度が低い分、味の再現性が高い抽出方法ということですね。
とまぁ、問題の出し方としてはこんな感じです。あくまで筆者の感覚での話ですが、イジワルな引っ掛け問題は特になかったと記憶しています。
問題集サイト
有志の方が作られた問題集サイトもあります。少し情報が古いですが、いい練習になります。
合否発表と認定
早ければ2週間、遅くとも1ヶ月以内には合否通知が郵送で届きます。
見事、合格していれば資格認定はもう目の前です。認定登録料(5、000円)を振り込み、合否通知に同封された認定証用証明写真送付シートに必要事項を記入し、写真を貼り付け、返信用封筒に入れて郵送します。
なお登録料の振り込みもシートの返送も所定の期間内に行う必要があり、これを過ぎてしまうと認定取り消しになる場合があるため、必ず早めに済ませましょう!
手続きが済んだら1ヶ月ほどで認定証、認定カード、ブローチが送られてきます。
かわいいブローチ!
2級は金属の部分がシルバー、1級になるとゴールドに!コーヒーに詳しい店員さんはこれを胸元につけてたりするよ!
これで晴れてコーヒーインストラクター2級の資格認定です!
最後に
2級に合格したら1級を受験でき、1級の次は鑑定士(3種類)の検定があります。1級の合格率は20〜30%、鑑定士は5%未満と、一気にレベルが高くなります。
コーヒーインストラクター2級は、取得することで何か特別な許可が下りるといった資格ではありません。コーヒー関連企業で働く場合も、海外で豆の買い付けなどを任されるのは1級以上の方です。
では2級は単なる通過点に過ぎないのか?いいえ、そんなことはありません!
これは筆者が実感したことなのですが、2級の勉強をするまで何となく選んで、何となく飲んでいたコーヒーも、その背景にあるものを知って飲むことでより一層味わい深いものになったと感じています。
コーヒー豆屋の店員さんとも話が弾むようになりますよ!
この記事がこれから2級を目指す方の一助になれば幸いです!!
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