こんにちは!マイです!
ハイどうも、ひげマスターです。
今回ご紹介するのはNetflixオリジナルアニメシリーズ
『バイオハザード: インフィニット ダークネス』
日本を代表するゲームメーカー、カプコンの看板作品「バイオハザード」がフルCGアニメシリーズになりました。
これまでハリウッド実写版が6作、フルCG映画が3作製作されたバイオハザードですが、連続アニメシリーズは今回が初めて。
CG技術の進歩によって、その映像は限りなく実写に近い仕上がりになっています。日本の作品でありながら、まるで海外ドラマを観ているような気分になりますよ!
作品情報
原題:Resident Evil: Infinite Darkness
製作国:日本
公開年:2021年
ジャンル:ホラー、アクション
監督:羽住英一郎
出演(吹き替え):ニック・アポストリデス(森川智之)、ステファニー・パニセロ(甲斐田裕子)、レイ・チェイス(立木文彦)、ジョナ・シャオ(潘めぐみ)、ジョー・J・トーマス(井上和彦)
シーズン数:1(完結)
1シーズンあたりの話数:4話
各話の長さ:25〜28分
概要:カプコンの人気ゲーム「バイオハザード」シリーズ初の連続フルCGアニメ作品。監督は『海猿』シリーズの羽住英一郎。
あらすじ:ラクーンシティの惨劇から8年後、大統領直属のエージェントとなったレオンはホワイトハウスで渦巻く陰謀を調査していた。一方NGOで働くクレアは、中東の小国ペナムスタンで起きた事件の裏に、ラクーンシティと同じウィルスの脅威を感じ取る。
ポイント&ストーリー
原作ゲームのあらすじ
おそらく本作を観たいという方は原案となったゲームのファンがほとんどかな〜とは思いますが、「ゲームは全く知らないけどアニメは気になるよ」という方のために、ざっくり説明しておきます。
「バイオハザード」シリーズは、生物をモンスターに変えるウィルスが流出し、ゾンビになった人々や危険な生物兵器、そしてウィルスを悪用せんとする組織に立ち向かう主人公たちの戦いを描いたサバイバルホラーシリーズです。
作品によってはウィルスじゃなくて寄生虫が原因だったり、ホラーと言うよりはアクションだったりと細かな違いはあれど、クール&グロテスクなモンスターデザインや緊張感溢れるバトル、ドキドキハラハラの恐怖演出などはシリーズ共通です。
引用元:PlayStation.com
『インフィニット ダークネス』の主人公であるレオンとクレアはシリーズ2作目「バイオハザード2」で初登場。ゾンビだらけになったアメリカ中西部の町ラクーンシティから辛くも生還します。
「バイオ2」の時点で新米警官だったレオンはその後アメリカ大統領直属のエージェントに、女子大生だったクレアは「テラセイブ」というNGOで働き、それぞれに生物災害と戦っていました。
バイオハザードの英語版タイトルは"Resident Evil"で、「内に潜む悪」みたいな意味。なんでも商標登録の都合で"Biohazard"に出来なかったんだとか。
レオンは「バイオ4」でも主人公を務め、グラハム米大統領の娘アシュリーの救出作戦を成功させています。そのため、大統領からの信頼も厚い敏腕エージェントとなっているんですね。
時系列としては、本作は「バイオ4」と「バイオ5」の間に位置する作品となります。
実写と見紛うリアルなCG!
本作を観てとにかく驚いたのがCGの出来栄え!
CG技術がここ20年あまりで飛躍的な進歩を遂げたのはハリウッド映画を見れば明らかですが、日本でも実写と見分けがつかないくらいのCG作品が出てきているのは喜ばしいところです。
引用元:IMDb
CGで人間の細かな表情や肌の質感を表現するのは極めて難しいとされていて、あの超大作『タイタニック』も当時(1997年)のCGを駆使して、タイタニック号の甲板を歩く豆粒大の人間を遠くから描写するくらいしか出来ませんでした。(カメラを寄せてしまうとCGで作った人間だということがバレてしまうので)
意外にもCGで本物に近い人間を描いたパイオニアは2001年頃の日本のゲームメーカーだったようで、カプコンの「鬼武者」では俳優の金城武を本人そっくりに再現し、スクウェアの「ファイナルファンタジーX」のCGムービーの美麗さはニュース番組でも取り上げられるほどでした。
そして2001年のCG映画版『ファイナルファンタジー』は1億3700万ドルという巨額の製作費をかけ、スクウェアのCG技術を結集させた意欲作だったのですが、興行は大失敗。1億3300万ドルという記録的な損失を叩き出しました。
映画版FFはストーリーも不評だったみたいですけど...
やっぱり本物の人間を再現するのはまだまだ難しかったんですね〜
皮膚の質感が本格的に表現できるようになったのって『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(2002)の屋敷しもべ妖精ドビーかららしいよ。
話が逸れてしまいましたが、とにかく本作のCGはほぼ実写と言えるリアルさ。
登場人物の表情や仕草は本物の人間がモーションキャプチャーで演じているので当然リアルですし、吹き出した脂汗の質感などもリアルに描写してあります。
レオンやクレアが架空の人物だとわかっているからCGっぽく見えてしまう部分はあるかと思いますが、バイオハザードを全く知らない人に映像を見せたら「この俳優さん、誰?」って言われてしまうかも。
引用元:IMDb
そして何より、カメラワークに羽住監督やスタッフのこだわりが感じられました。
撮影時の物理的な制限がかからないため、フルCG映像は自由自在にカメラワークを決められます。しかしあまりに自由に撮ってしまうと現実離れし過ぎて、せっかくほぼ実写の映像なのに作り物っぽさが出てしまうんです。
実写撮影はカメラマンや撮影クレーン、ドローンなどが俳優を捉えますが、場合によってはカメラマンの手ブレなどもそのまま作品の一部として残ります。そんな「人間が作ってる感じ」も作品のうち、というわけですね。
一方、CGアニメであれば手ブレなど一切ナシの100%完全に滑らかなカメラワークにすることも出来たはずですが、本作ではあえて「人間が作ってる感じ」を残すことで実写映画のような臨場感を表現しています。
引用元:IMDb
また、これまでのバイオのCG作品はアクションに偏重しており、やや演出過剰なところがありました。しかしながら、シリーズの主人公たちは高い身体能力やサバイバル能力の持ち主ではありますが、あくまでも普通の人間です。
ゲームならまだしも、映像作品で人間離れした動きを連発してしまうと、これまた作り物っぽさが出てしまいます。その点でも本作は実際の俳優が出来そうな範囲のアクションに留めることで、実写作品のリアリティを再現しています。
海外ドラマも少し見習って欲しい超スピード展開
シナリオ全体としては、良くも悪くも「いつものバイオ」といった内容です。ゾンビや生物兵器と戦いつつ、バイオテロを企む悪人たちに立ち向かうストーリーですね。
しかしそのテンポの早さは、超が付くほどのスピード展開!
なまじ実写のような映像なので海外ドラマのような感覚で観てしまいますが、本作は1話30分足らずの4話構成なので、オープニングやエンドクレジットを除くと本編は合計100分ほどしかありません。ですので、何シーズンもあるような海外ドラマに慣れている人ほど展開の早さに驚くと思います。
映画にしろドラマにしろ、無駄な展開を省いた作品を「贅肉を落とした作風」なんて言ったりしますが、本作は贅肉どころか筋肉まで削ぎ落としたような内容になっています。
いくら何でもそこまで削らなくてよかっただろうと思う反面、何かと引き伸ばしがちな海外ドラマの製作チームには少し見習って欲しいくらいの潔い作品とも言えます。
キャスト&キャラクター
レオンとクレアの声優は「RE:2」と同じ
レオンとクレアの英語音声はこれまで複数の声優が演じてきましたが、本作では「バイオ2」のリメイク版「バイオハザード RE:2」のキャストが演じています。クレアは違和感ないですが、レオンは見た目より少し若い声に感じるかも。
日本語音声はこれまでと同じく、レオン役・森川智之とクレア役・甲斐田裕子。他にも立木文彦、潘めぐみ、井上和彦と、色んなアニメや吹き替えでおなじみのキャストが出演しているほか、シリーズの主人公の一人、クリス役を務めてきた東地宏樹がナレーションを担当しています。
まとめ
『バイオハザード: インフィニット ダークネス』管理人レビュー
『バイオハザード: インフィニット ダークネス』はこういう人にオススメ
レビューサイトでの評価
Rotten Tomatoes
批評家のスコアは48%、一般のスコアは43%と伸び悩む。
引用元:Rotten Tomatoes
IMDb
5.9/10と平凡な評価。
引用元:IMDb
予告編
『バイオハザード: インフィニット ダークネス』が観られる動画配信サービス
Netflix
本作はNetflixオリジナル作品につき、配信もNetflix限定です。